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6. 閑話休題

アメリカの化粧品の広告をみていると、なかなか英語の勉強になります。知らないとすっと読み飛ばしてしまったり、間違った意味でとらえたりしていることがよくあります。
今日はそんな、ちょっと楽しくなるような、アメリカのコスメ広告から拾ってきた英語のお話です。今日のお題はCAKE。

アメリカの女性誌のコスメの広告をみているとよく出てくるこのcakeという言葉。例えばこんな感じです。

She looks cakey.

cakeに「y」が付いているからと言って、“彼女はケーキみたいに美味しそう”、なんて訳してはいけません。cakeyには、「粉状の」という意味があります。そこから転じて、「粉っぽい」とか「化粧のノリが悪い」という意味で使われます。だからこれは、

“彼女、今日お化粧のノリがイマイチね”

という意味になります。実際の広告を見てみましょう。

When it comes to under-eye concealer, makeup artist N.B. says never use your finger to blend, as you’ll get “gloppy” result. Use a concealer brush instead.
A formula that gives coverage, but doesn’t look cakey or dry, which emphasizes lines, is best.

メイクアップアーティストのN.Bは言います。目の下のコンシーラーだけは、“グロッピー”になっちゃうので、指でなじませないでくださいね。 代わりにコンシーラーブラシを使ってみて。粉っぽくも乾燥肌っぽくもならないこのやり方こそが勝利の方程式よ。

この日本語を、翻訳ソフトを使って英訳するとcakey ではなくpowderyになりますが、広告の世界ではcakeyという単語がよく使われるようです。

cakeがらみでもうひとつ。

That’s the icing on the cake.

Icingとはケーキのデコレーションの事です。甘いケーキの上にさらにデコレーションをする事から、すでに十分満足しているところへさらなる楽しみが重なる場合に使われます。 これが化粧品の広告になると、「あればいいけど、絶対に必要というわけではない」という意味で使われることもあります。例えば、

If you do a little tweak here and there at the doctor, that’s the icing on the cake.

お医者様にお願いしてあちこち、ちょこちょこっといじることは、悪いことではないけど、本当に必要なこととは思えないわ。

最近のお化粧やスキンケアは、よりシンプルになる傾向があります。いろんな化粧品や美容外科にいってみるのも悪くはないけど、これだけで十分よ、なんていうときに使われています。

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