Amazonは、自社サイトのAmazonプライム会員が1億人を突破したことを公表し、可能性を秘めた最大級のマーケットの存在を知らしめた。Amazonでは、化粧品が販売の大部分を占めるよう一丸となって努力してきた結果、ここ3年ともに、化粧品の各カテゴリーで驚異的な売り上げを達成した。ただし、Amazonでの化粧品の販売手続きは、新規販売者に混乱を与える場合も多い。化粧品の性質と、肌に直接触れるという理由から、Amazonは、サイトで販売する健康製品や美容製品が顧客に対する安全基準を満たすよう対策を講じてきた。健康と美容のサブカテゴリ―の中には、米国食品医薬品局(FDA)への正式な登録といったAmazonの安全基準に準拠した製品であることを確認するために、検証処置として規制されたものもある。当社に寄せられる問い合わせで最も多いものの1つがAmazonで化粧品販売の許可を取る方法である。以降、販売許可を得るための要件を概説し、当社が提供できるサポートについて説明したい。
Amazonの要件
Amazonは、肌に触れるもの(ローション、マニキュアなど)を含んだ外用薬などの化粧品のサブカテゴリ―を規制している。このような規制を無くすために、Amazonは販売される製品の追加の確認段階を要求している。販売者フォーラムによると、 Amazonは、外用薬を再販または卸す場合に、過去180日以内の日付のある製造元から直接インボイスを提出しなければならない。また、インボイスに加えて、以下の3つの提出も義務付けている。
- FDAの登録証明:メーカー名、連絡先、有効な登録番号を記載のこと
- 適正製造規範(GMP)の証明書:メーカーが安全かつ一貫した製造方法で製品を製造したことの証明として
- 分析証明書(COA):製品が安全性と含有成分について検査を受けたことの証明として
販売者フォーラムによれば、最も許可取得が成功する確率が高い方法は、製品のメーカーや梱包業者向けの有効なFDA登録証明書を提出することである。
化粧品のFDAへの登録
現在、FDAは化粧品メーカーの登録を義務付けてはいないが、 化粧品の自主登録プログラム(VCRP)は提供している。FDAのウェブサイトによると、米国にある化粧品製造施設は、製品を商用に流通させたり、米国の消費者に販売する前、あるいは後でもFDAに登録することができる。ただし、当社の経験上、FDAは製品を流通させるまで製造施設を待機させる場合もある。米国外の施設の場合は、販売に向けて製品が輸出された後のみ登録できる。VCRPの下、メーカーや梱包施設を登録できるのはFDAのみである。このようなAmazon の「規制された」サブカテゴリ―で販売する卸売り業者は、メーカーのFDA登録証を提出してもよい。
今後の化粧品への規制
昨今の化粧品業界の成長により、野放しな状況と市場への粗悪品の蔓延によって米国の化粧品が現在どのような規制を受けているかに関して、多くの意見が挙がった。ここ数年間で、米国議会は、FDAの化粧品規制に関する既存の要件を再構成し、更新するために、新しい法案をいくつか導入した。これらの法案で提案された主要な変更として、化粧品メーカーへのFDA登録の義務化がある。
まだ公式なものではないが、化粧品の規制を改善するための推進力があることは明らかだ。こういった検証を義務付けるということは、Amazonがまさに時代を先取りしていることを示す。化粧品の輸入がますます増え、業界が拡大するにつれて、消費者と規制当局は同様に、より一層購入する商品の一貫性と信頼性の必要を感じている。こういった状況を鑑みると、今登録することは正しい判断である。
原文:Selling Cosmetics on Amazon
※ 原文内にあるリンク・およびリンク先につきましては省略しています。
当Webサイトの内容、テキストの無断転載・無断使用を固く禁じます。
All rights reserved. Unauthorized duplication is a violation of applicable laws.